■尿酸値の上昇に気をつけたい食品
①プリン体(肉類、魚類)
やはり、プリン体を多く含む食品は尿酸値を上げやすいといわれています。特に、肉類や魚類はたくさん摂取するほど血清尿酸値が上がり、痛風発症のリスクが上がることが明らかにされています。
②フルクトース(果糖)
最近、フルクトースの過剰摂取による高尿酸血症が問題視されています。フルクトースは果糖とも呼ばれ、主に清涼飲料水や果物に含まれています。清涼飲料水の過剰摂取や継続的な果物の摂取は肉類の過剰摂取よりも痛風になりやすいという驚くべき研究報告があります。ただし、果物には心疾患、脳卒中、血圧等に対するメリットもたくさんありますので、食べ過ぎに注意しながらこれらのメリットとのバランスを保つことが大切になってきます。清涼飲料水には「果糖ぶどう糖液」、「ぶどう糖果糖液」という表記で多くの飲料に含まれていますので、飲み過ぎには十分な注意が必要です。
③アルコール
飲酒により血清尿酸値が上がることは先にも述べたとおりです。適量を守って上手に付き合っていく事が大切なのです。
■積極的にとりたい食品
乳製品に含まれるタンパク質は尿酸値を下げるという報告があります。ただし、乳製品には同時に肥満の原因となる脂肪分も多く含んでいる場合が多いので、量に気を付けたり、低脂肪のものを選ぶなどの工夫が必要です。また、食物繊維には腸でプリン体が吸収されるのを邪魔する作用があり、血清尿酸値の上昇を抑えますので、食物繊維を多く含む野菜類は積極的に摂取しましょう。また、最近の疫学調査で1日にコーヒーを4杯以上飲む人では、明らかに血清尿酸値が低いことが分かっています。