尿酸はおもに腎臓から排泄されるため、腎臓に沈着することがあります。そのため痛風には腎障害が高い頻度で合併します。軽度の腎障害では、とくに自覚症状がありませんが、だからといって、放置してはいけません。
尿路結石も痛風の代表的な合併症です。尿酸が尿路(腎臓から尿道へ至る尿の通り道)から排泄される際に結晶化することにより、尿路結石(尿酸結石、カルシウム結石など)が作られます。
これらの合併症は、とくに酸性尿(尿pH6.0未満)が持続している患者さんでリスクが高くなります。
また痛風の患者さんの中には、メタボリックシンドローム、肥満、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病といった生活習慣病を合併する方が多いことも知られています。これらは動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを著しく高めますので注意が必要です。
- 痛風の合併症は酸性尿の持続によりリスクが高くなります
- 酸性尿を放っておくと